どんなお別れをしたいのか考えて

20年、30年前に体験したお葬式では、それこそ喪主だけでなくご遺族の方は座る暇がないほど参列者の対応に追われていた記憶があります。それだけ昔はお葬式の規模が大きかったのだと思います。話し合いで決めなければならないことも沢山あるのですが、それ以上に時間が掛かるのが参列者への対応です。
それだけに、人を減らすことで本当に大切な故人との時間を確保出来るのではないかと思っています。最近増えてきた家族葬などは、ゆっくりと思い出に浸ったり、お別れするには最適だと思うのです。私自身も経験がありますが、本当に近い身内か気の置けない人達しか招かなかったので、ギリギリまで故人のそばで語らうことが出来ました。
もちろん、費用の面でも一般的なお葬式に比べれば家族葬の方が安くなることが多いでしょう。ただし、祭壇などあらかじめ価格が決まっているのはほんの一部しかありません。飲食代や引き出物などは別料金ですから、家族葬とはいえ見積もりをよく考慮して内容を決めていく必要があると思います。