故人の遺志を優先するにはしっかり話し合いをしなくてはいけない。

祖父のお葬式での体験談ですが、私はまだ学生で親戚も遠くに住んでいたため準備は父母がすべて執り行いました。
祖父が亡くなったからといって悲しむ時間は無く、葬儀の準備で決めなくてはならないことが沢山ありました。

冠婚葬祭をしている会社の会員だったため割引などもあったと思います。
どのくらいの予算で、という話し合いから始まりカタログを見ながら決めていくのですが本当にピンキリです。

会場の広さを始めに決めました。カタログを見ると、やはり価格の高いものの方が見栄えも良くそちらを選びたくなります。確か2番目に広い会場を選んだと思いますが、高齢で亡くなり、過去の職場の人との繋がりもそれほどなく友人も他界している祖父にすると広すぎたと思います。
用意された席は前の方しか埋まらず少し寂しい印象を持ちました。

会場以外にも骨壺など細かい一つ一つの物がランク順にあり、父母はどれも一番良いものを選んでいたように思います。
祖父の遺志ではなく、最後に恥ずかしくない物を…という気持ちからだと思いますが、やはり終わってみると相当な費用がかかったようです。
お葬式代が払えない方もいるということも聞いたことがあります。

それを経験しているせいか母はすでに安い式場のチラシを私に渡してきました。
この会場で一番安いプランにしてと。
それが母の葬儀の希望ですが果たして私はその希望通りにしてあげることが出来るのでしょうか。
やはり最後はみすぼらしく見えないように…なんて自分の気持ちを優先させてしまうかもしれません。