義母が亡くなった時、亡くなる前に兄弟で話し合っていた通り家族葬にする旨を葬儀社に伝え、病院から自宅に遺体を搬送してもらいました。その時、葬儀社の方から「お母様に最後に入浴とシャンプーをして差し上げるのはいかがですか?」と喪主の義兄に話があり、全く介護に参加してなかった義兄は最後の親孝行と思ったのか、そこは兄弟で話し合うこともなく葬儀社の方にお願いしたようです。お願いした義兄がいない間に用意が整えられ、「ご家族のどなたかが立ち会っていただきたい」と言われ、一番手の空いていた夫が見守ることになりましたが、五年経った今でも「いやなものを見せられ腹が立つ」と怒っていました。義母は老衰でしたが、夫はやせ細った義母の変わり果てた裸体を見せられたことが嫌だったらしいです。
明細書を見ると、入浴と洗髪代の請求金額は六万円。病院で体を清められて帰っているので十分だっただろうと葬式代も請求された夫は、義自分の心の痛みを満足させ、葬儀社のもうけに一役買った義兄に未だに納得がいかない様子です。
もしかしたらそのサービスが必要な場合もあるかもしれませんが、故人に対する遺族の感情に漬け込むサービスのような気がして、そういうのが無い葬儀社を選ぶ方が問題がなくていいかなと思います。