長年自由奔放で、家族を振り回せていた父が他界しました。晩年は母とも別居になり独り暮らしをしていましたが、病に倒れ入院してからは母が毎日お見舞いに行っていました。私自身はもう長くないなと覚悟をしていたので、母に葬儀の事も考える様にと諭しましたが、現実を受け入れられない母は、準備も出来てなかった。父が亡くなり葬儀の事を聞いたら、葬儀社の見積もりだけしか聞いてないとの事。
ここからが大変でした。急いで葬儀社を呼び、葬儀場へ運んでから家族と葬儀プランの相談。経済的にお金もあまりなく家族と揉め合うはめになりました。葬儀社の方も困り果てそっと席を外してくれました。とにかく葬儀プランを決め、家族葬にしました。小さな葬儀社だったので、融通が利き、献花も持ち込み、写真もこちらで用意して、祭壇もないような小さなお葬式。お経もテープで流して皆で唱えました。でも最後に家族とお別れをすることが出来た。家族だけだから父の悪愚痴を言い合いながら笑い、一緒に写真を撮り、とても暖かい葬式が出来ました。家族葬にして良かったなと思います。
そしてこちらの経済的な事情を察して出来る限りの配慮をしてくれた葬儀社に感謝しています。