父が入院したとき、先が長くないと解っていたので、最悪の事態も想定して、葬儀社を探すようにと母に伝えたら、現実を認めたくないらしく、躊躇していました。それでも親戚筋の紹介から枚方の家族葬専門の業者から葬儀の見積もりくらいは検討していました。金銭的な問題と、家庭の事情もあり、始めから家族葬の積もりでした。後はかかる費用の算段くらいかなと思っていた矢先、父は急死しました。ここからが問題発生。葬儀社とは見積もりの相談だけで、具体的な話しもしていなかった。慌てて葬儀社と連絡を取り、色々な手配を急遽頼んで、葬儀社へ父を安置したけど、まだ何も葬儀の事を決めていなかった。
そこで緊急の家族会議。スタッフも困惑しながら、時間を作ってくれた。もうここに安置したから、葬儀をするしかない。葬儀の費用やプランの勘違いに揉めに揉めて、結果、葬儀社の方の配慮に随分とお世話になりました。最低限の支度品と、お花の持ち込みOK。写真もこちらで用意して、凄くシンプルな葬儀になりました。お坊さんも呼ばず、テープでお経を流して貰えたし、随分と世間的な葬儀とは違ったけど、家族でさんざん父の事を話しながら、家族だけのあったかい葬式ができました。かなり無理なわがままを聞いて頂けたのも、小さな葬儀社ならでの臨機応変さもありました。葬儀とは言え、今までのような形式にこだわらなくても、出来る物だなと実感した良いお葬式でした。